How I Met You Motherが面白すぎで英語学習に使える海外ドラマ圧倒的第一位だった

ずっと前から気になっていた **How I Met Your Mother(ママと恋に落ちるまで)**の第一話をふと空いていた時間に見たんですけど、これがあまりに面白く、ドハマリして2.5週間ぐらいでシーズン9まで全話一気見してしまいました。

1話あたり22分 × 1シーズンのエピソード数22 × シーズン数9 = 72.6時間という結構なボリュームな作品なんですが、とにかく面白くて、気づいたら見続けてました。

ちなみに語数にすると、1話あたり大体2500語なので、2500 ×22 × 9 = 495000語 ということでそれなりの量にはなります。

How I Met Your Mother はストーリーも抜群に面白いのですが、英語学習にもめちゃめちゃ使えるということが、全エピソードを英語字幕で見た結果わかりました。こんなセリフ言えたら気持ちいいだろうな、なんてシーンが山ほど。

ぜひこの作品を見てほしい。ハマってほしい。そして英語学習に役立ててほしい。そんな気持ちでこの記事を書いています。

というわけで本記事は、 How I Met Your Mother(ママと恋に落ちるまで)超面白いよ、英語学習にめちゃめちゃ役立つよ、という内容です。

ストーリー紹介: ママと恋に落ちるまでの9年間の奇跡(軌跡)をたどる

時は2030年、主人公には子供が2人。彼は、自分の過去を振り返り、どうやって今の奥さんと知り合ったのか、その壮大なストーリーを自分の子どもたちに伝えることになります。

それは2005年のとある日のこと。

主人公は第一話で早速、美人の女性と目が会い一目惚れをし、熱烈なアプローチをかけていくんですが、この女性と結婚するかと思いきや残念、**「これはお前たち(主人公の子供のこと)もよく知ってるロビンおばさんのことだよ」**と未来の主人公がナレーションを入れます。

いや、ママに出会ったんじゃないのかいっ!とツッコミたくなるのですが、果たしてこれから一体何回そのツッコミをすればいいのか、気になったあなたはこのドラマにもう夢中になっていることでしょう。

一体いつになったら本命の女性に出会えるのかわからないところにワクワク

一体どんな女性と知り合うのか、付き合うのか、そして結婚するのか、それを知っているのは未来の主人公たち。

シーズンが9まであり(完結済み)、しばらくはママの存在自体言及されずに物語が進んでいきます。

最終的に結婚することになる女性の姿はシーズン8になるまで出てくることはないのですが、その女性の手がかりがシーズンの中盤頃からポツポツと出てくることになります。手がかりが一つ一つ手に入り、それがすべてつながることになるんですね。

癖が強すぎるバーニー・スティンソンにやみつきに

主人公 Ted Mosby には、バーニーという悪友がいるのですが、彼という存在自体がすなわち How I Met Your Motherの醍醐味と言っても過言ではありません。

このブロンド短髪のいつもスーツを着ている男がバーニーなんですが、彼の破天荒さにドラマ内のキャラクターも視聴者もブンブン振り回されるんですね。そして気づいた頃にはバーニー中毒。

バーニー伝説は例を挙げればキリがないんですが、その中の一つだけ、この場を借りて紹介させてください。

バーニーのPlaybookです。彼は経験人数200人を突破しており、数々の女性を撃墜するために開発してきたテクニックたちがあります。その達人芸をまとめたのが、バーニーのplaybook。

会話の応酬が超面白い

笑いのスタイルには洋の東西を問わず2パターンあると思っていまして、**1つ目がキャラクターの面白さによる笑い。2つ目がいわゆるトークによる笑い。**コメディ系の海外ドラマだと、大体は1のキャラクターの面白さによる笑いが主なんですが、このHow I Met Your Motherは違います。

もちろん、一つ前の章で紹介したバーニー・スティンソンは圧倒的なキャラクター力があり、どんなシーンでも笑いを生み出してしまう男なんですが、それだけじゃないのがこのドラマの魅力。

会話自体が非常に練られていて、まるで漫才を見ているかのようなテンポのよさで各キャラが入れ替わり立ち替わりでボケやツッコミをかましていきます。

キャラクター間でのイジりあいも非常に見応えがありますし、まるでお笑い芸人の即興トークライブみたいな感覚になります。

ロールプレイが面白い

主人公たち5人の会話がボケとツッコミの応酬で超面白いという話を前節で書きました。が、ボケとツッコミだけが彼らの面白さではありません。その真骨頂は、ロールプレイ、すなわちコントにあります**。**

まるで芸人の我が家みたいに**、「代われ」**みたいな感じで各々が「自分だったらこうする」という妄想を繰り広げていきます。

語り手によるトリックでの伏線が激アツ

このドラマが他の海外ドラマ全般と全く違う点が一つあり、それは、

未来の自分が過去の自分を振り返って物語を語る

ということです。他のドラマって、大体、現在進行系で物語が進んでいくじゃないですか。未来には何が起こるかわからない。

よくマンガとか小説で、**「今日の出来事がその後の自分の人生を大きく変えることとなったのだ」**みたいなナレーションが入ることがありますが、それって、未来の自分視点から過去を振り返っているからなんですよね。

このドラマにおいて、未来の自分の解釈によってストーリーが紡がれていくことで2つの面白さが生じます。

1つ目は、エピソード同士が語り手の解釈によりつながっていくこと。

スティーブ・ジョブズの有名なスタンフォード大学でのスピーチで、connecting the dots というフレーズがあります。現在から過去を振り返り、今までに経験したことがあったからこそ、今の自分がいる、という話なんですが、本ドラマもまさにその connecting the dots だなぁ、ということです。

未来の主人公にとっては、様々な過去の出来事が複雑に繋がりあったからこそ今の自分があるわけで、もし何かがうまくいかなかったら今の奥さんとは出会えなかったかもしれない。

ボタンを一つかけちがえただけで、全く違う未来が訪れたかもしれない、という実感が物語のナレーションには詰まっています。

物語が進んでいくにつれて、過去のエピソードが伏線となって繋がり合ってきます。シーズン1のエピソードについてシーズン9で言及される、なんてこともあるぐらいです。主人公やその仲間たちの様々な行動や言動が未来の布石となっていくという、この謎解き感はドラマを見ないとわからないじゃないかなぁと思いますねー。

2つ目は、”信頼できない語り手”の手法でストーリーが姿形を変えて紡ぎ直されることです。

このストーリー自体は、2030年、未来の主人公が自分の子供たちに話を聞かせる、という体で語られています。ストーリーの中でストーリーが語られるという入れ子構造になっているんですね。

子供たちに聞かせるという名目上、**Fワード(fu*kなど)**などの教育的に良くない言葉、大麻を吸うなどの不良文化をそのまま語ることはできません。ということで、キャラクターのセリフを言い換えたり、言ってないことを言わせたり、お茶を濁したりするんですよ。

個人的にはこれが超好きでして、例えば、主人公の相棒のマーシャルという男を語るときに彼の学生時代まで遡るシーンがあるんですが、詳しくは下の動画を見てください。

↑の動画では、**”サンドイッチを食べる”という表現を“大麻を吸う”**という表現のメタファーとして用いているわけなんですが、その発想がまず面白いです。そして劇中では実際にサンドイッチを食べているという絵が面白いし、そのサンドイッチをまるでタバコみたいに灰皿に押し付けたり、サンドイッチを食べて吹き出したりするところとか、めっちゃ手が込んでて面白いんですよ。

これ以上は無駄に長くなるので語りませんが、こういう**”ネタ”**がいくつもあって、物語を彩っているんですよね。

コメディチックな内容でありながらストーリー性もあるという脚本が神がかっている

How I Met Your Motherはただのコメディでも恋愛ストーリーでもございません。”ママに出会う”という明確な目的があるからこそ、物語に一本の筋が通ります。

個人的には、このHow I Met Your Motherの脚本が神だなと思ってまして、セリフのチョイスにしろ、エピソードの内容にしろ、とにかく手が込んでて、ギミックが満載で、知的に趣向が凝らしてあって実に面白いんですよ。

作中には、繰り返し引き合いに出されるエピソードや決まり文句があって、それがこのドラマをより一層魅力的にしています。

例えば、シーズン1で、The Pineapple Incident という回があるんですね。この回では、主人公のテッドが前日にバーでお酒を飲みすぎ、そのときの記憶がぽっかり頭から抜け落ちてしまいます。ベッドから起き上がると、見知らぬ女性と一緒に寝ていたことを発見。極めつけには、ベッドのそばのテーブルに謎のパイナップルが。謎がさらなる謎を呼ぶという状況を、主人公率いるいつものメンバーたちで真相を究明するという回なんです。

まるで映画のハングオーバーみたいで僕はすごい好きな回です。ちなみにハングオーバーという映画はけっこう面白いので見ていない方はぜひ一度どうぞ。

で、何が言いたいかというと、この The Pineapple Incident の回について、シーズン9で言及されたりするんですよ。これが面白い。いろいろなエピソードが繋がりあって、一つのストーリーを作っていくというところが僕にはたまらなく刺さりました。

ストーリーの入れ子構造が面白い

まず第一に、2030年の主人公が昔の自分を語るというところで、視聴者がメインで見る映像が”劇中作”として、入れ子構造で語られます。

How I Met Your Motherのエピソードの特徴として、まず結果や結末が先にあって、その過程を振り返るために回想する、という手法がめちゃめちゃよく取られます。

つまり、例えばなんですが、

2030年の主人公が昔の自分を語る → 昔の自分が昨日の出来事を振り返る → 友達が入ってきて、その友達が回想をする

という感じで物語が入れ子になって時間軸や人物が入れ替わり立ち替わりになるんですね。これによって、回想シーンの最後の言葉を現在の語りての言葉に重ねる、みたいな演出上の技法も可能になり、様々なストーリーテリングの手法が取れるようになるんですね。キャラクターAとBの二人の視点からこの前の出来事を振り返ると全然違っていたとか、そもそもキャラクターAは泥酔していたため記憶が曖昧だったとかでストーリーが二転三転するのがたまらないです。

こんな感じでHow I Met Your Motherの紹介を終わりにしようと思います。

まあ、僕が何回面白いと言っても、実際に本ドラマを見ていただかないことには始まらないんですよね。ですが、僕はみなさんとこの超面白い海外ドラマを共有したい、話し合いたい、英語学習に使いたいわけです。

みんなでスクリプトを覚えて掛け合いをするのも面白そうです。邦題が”ママと恋に落ちるまで”という若干微妙なもので、あまり日本ではポピュラーになっていない気がしますが、とにかく面白いです。英語学習の観点から言っても、学べることが死ぬほどあります。

やっぱりセリフが超練られているので、かっこいいんですよね。うわ、英語でこのセリフ言ってみてえ、みたいなのがてんこ盛り。

ちなみに、How I Met Your Motherはあの超有名な海外ドラマ”フレンズ”と比較されることが多いのですが、個人的には断然 How I Met Your Mother のほうが面白いし、英語学習的にも実りが多いです。ぜひ皆さんに見てほしい。試しに1話だけでもいいので。ちなみに僕はNetflixで全エピソード英語字幕で見ました。

というわけで以上!

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