【TEDトーク】ダニエル・ピンクのやる気に関する驚きの科学の感想

こんにちは、現役理系早大生のスケです。

僕はたまにTEDトークを見ます。

英語の勉強になるっていうのと、単純に知的好奇心が満たされて楽しいからです。

それでですね、今回は数あるTEDトークの中でも、群を抜いて有名な

ダニエル・ピンクやる気に関する驚きの科学の解説・感想をまとめます。

動画はこちらから

 

 

報酬を多く出せばより良い仕事ができるのか?

人々が仕事をやる気になるには、どうすればいいと思いますか?

報酬を多く出す。

一番最初に出てくるアイディアは多分これになるはずです。

ビジネスの世界でも、そうなっています。高い報酬で優秀な人材を雇う。

ところが、膨大な科学実験によって証明されたことによると、

創造的な仕事、つまり明確なルールと目標が存在しない仕事、を人々がする時、

報酬をもらえばもらうほど、仕事のパフォーマンスが向上する、とは限らないそうです。

なんだって?!

ビビりました。

というかびっくりしなきゃわざわざブログに書きませんが笑

このプレゼンテーションでは、作業や仕事を2つに分類しています。

1つは、単純なルールと明確な目標がある仕事。例えば、引っ越しとか、組み立てとか、分類作業とか。

2つ目は、前述した創造的な仕事。つまり決まったゴールや規則が存在しないものです。コンサルタントとか、芸術とか、スポーツとか色々。

重要なのは、

報酬を多く与えてやる気を引き出そうとする「アメとムチ式」

1つ目の仕事にしか効果が出ないということです。

「アメとムチ式」は、2つ目の仕事にむしろ悪影響すら及ぼします。

TEDトーク内では、アメとムチ式のことを“If then reward”と言っていましたが(rewardは報酬という意味)、この「もし〜〜したら、〇〇」という構文は人々の創造性を奪う、ということが語られていました。

しかし、驚くべきことに、この科学的には昔から証明されていた人々のやる気に関する法則、

ビジネスの世界で用いられている方法とは真逆なのです。

ビジネスの世界ではほとんどの会社が未だに高い賃金で人材を引っ張ってきている現実があります。

20世紀の仕事、21世紀の仕事

TEDトーク内では、この2種類の仕事のうち、

前者の創造性が必要とされない仕事のことを、20世紀の仕事

後者の創造性が必要とされる仕事のことを、21世紀の仕事、と区別しています。

なるほどもっともな呼び方ですよね。

ダニエル・ピンクはこれからの時代、人々が良い仕事をするために必要なのは、

autonomy(自主性)

mastery(成長)

purpose(目的)

の3つの要素だと主張します。

これら3要素を満たした企業もいくつかあるんですが、最も有名なのはGoogleですかね。

20%ルールというのは、おそらくみなさんも知っていると思いますが、労働時間のうち20%を自分の好きなことに当ててよいとする仕組みです。

Googleの新製品のうち約半分はこの20%の時間から生まれたものとされています。あのgmailなんかもそう。

さらにダニエル・ピンクの主張を補佐する興味深い事例があります。

アメとムチ vs 自由

さてどちらが勝つのか。

マイクロソフトはかつて、Encartaという百科事典をつくろうとしました。何千という専門家に金を払い、給料の良いマネジャーに仕事を管理させ、膨大な量の記事を書かせようとしました。

Encartaって名前を聞いたことがある方はいますかね?

いないはずです。

それもそのはず。

なぜなら、

みなさんも心当たりがあると思いますが、

あの百科事典が出てきたからですね。

そうです、wikipediaです。完全ボランティア、しかも逆に募金を募りさえするサービスが、一体どうやってらマイクロソフトに勝てるのか。

その答えが「自由」ってことなんですね。

ちなみに、サービスが開始されたのはwikipediaの方が数年遅かったのですが、それにもかかわらずマイクロソフトを打倒したわけです。

人の行動原理は面白い。

僕自身、最近はブログやらアフィリエイトやらをやっているのですが、人を動かすのは理屈(=お金)じゃないんですよね。

感情こそが人間の欲求を生むわけで。

僕の知り合いが、

人は感情で決定して論理で納得する

と言っていたんですが、まさにこのとおりだなーと。

超名言ですよね笑

ちょっと僕の話をします。

このブログのテーマである”英語”にダニエル・ピンクのプレゼンの話を当てはめてみましょう。

僕はつい最近に受けたTOEICで900点を超えることができました。

自分自身の過去最高を塗り替えることができて嬉しい気持ちはあります。

が、僕は決してTOEICの点数を上げるために英語に触れていたわけではないんですよね。

洋書や海外ドラマを鑑賞するのが楽しくて、続きが気になってしまうから、気づいたら英語に触れている時間が膨大になって。

気づいたら、リスニング力とか、語彙力とか、リーディング力がついて。

そして気づいたら、それらの能力がTOEICでも活かされたってだけなんですよね。

だから、みんなに

英語頑張ってて偉いね!

なんてよく言われるんですけど、僕からしたら

はぁっ?!

って感じで笑

そんな苦行僧みたいなことはしてないんだけどなぁーって言いたくなります。言い返すとまたこじれるのでなにも言いませんが笑

好きこそものの上手なれ、といいますが本当にこのとおりだなと。

努力してるってだけじゃ限界があると思うんです。勉強にしてもそう。

その先の、気づいたら楽しすぎて、いつのまにか時間を捧げている、没頭している

こういう状態こそが最も理想的な状況なのではないかなと。

ってわけで、話が脱線しましたが、ここで

ダニエル・ピンクのやる気に関する驚きの科学の感想

を終わります。以上!

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